愛隣会は東京都目黒区で高齢者ホーム、高齢者在宅サービス、障害者支援施設、保育所、児童施設を経営する総合的な社会福祉法人です。

終戦直後、東京は荒廃の極にあり衣・食・住を求めて街をさまよう人々であふれていました。このような状況において、昭和21年1月社会の要望に応え人々の安定と社会福祉の使命をおび、東京都の委託を受けてこれらの人々を旧兵舎（東部第17部隊）に受入れ、先ず衣・食・住を提供し社会復帰への基盤を与えたのが愛隣会のはじまりであります。
当時の施設は、独身者、家族世帯、養護児童、母子、老人、心身障害者等が旧兵舎に雑居し、終戦処理の応急対策の域を出なかったのでありますが、以来年を経るに従い社会福祉行政の進展に伴ってその事業を拡張してまいりました。
現在では、高齢者ホーム、高齢者在宅サービス、グループホーム、障害者支援施設、保育所、児童施設を経営する総合的な社会福祉法人となっております。
創立以来今日まで、当会はキリスト教の聖書の言葉
「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。」
「自分を愛するように、あなたの隣り人を愛しなさい。」
を事業の基本精神としてまいりました。
このことばは大変美しく崇高であり、それだけに言うべくして実践は難しいことを痛感しております。
これからの社会福祉施設は、社会に潜在、顕在する福祉の対象に広く目を注ぎ、今、何が一番求められているか時代の要請に応えてまいらなければなりません。
また、施設を利用されている人々の問題にとどまることなく、あらゆる機会をとらえて地域社会の問題とも取り組み、開かれた施設として進みたいと願っております。
いずれにしても、光を求める人々の問題がわがものとならなければ、愛隣会も、ここに働く職員も本物になっているとはいえません。何故ならば愛は観念ではないからです。
わたくしたちは、社会の人々の暖かい励ましと祈りに支えられて、いよいよ愛の実践に微力ではありますが精魂を傾けてまいる所存でございます。